マルメロ (marmelo、漢名: 榲桲[2]、学名: Cydonia oblonga) はバラ科マルメロ属の1種である落葉高木。マルメロ属はマルメロのみの1属1種である。
ポルトガル語本来ではマルメロは果実の名で、樹はマルメレイロ (marmeleiro) という。英語名はクインス (quince)
別名「セイヨウカリン」[2]。栽培が盛んな長野県諏訪市など一部の地域では「カリン」と呼ばれる。また、「木瓜」の字を当てられることもある[2]。しかし、セイヨウカリン、カリン、ボケ(木瓜)はいずれも別属である。なお、マルメロはヨーロッパ原産でもない。
ただしカリン属 (Pseudocydonia) とは、カナメモチ属 (Photinia) と共に非常に近縁である[1][3]。そのほか、セイヨウカリン属 (Mespilius)、ボケ属 (Chaenomeles)、リンゴ属 (Malus)、ナシ属 (Pyrus) などとも、詳細な系統関係は不明ではあるがバラ科の中では比較的近く、同じナシ亜連に含まれる。
中央アジア原産。
果実は偽果で、熟した果実は明るい黄橙色で洋梨形をしており、長さ7-12cm、幅6-9cmである。果実は緑色で灰色~白色の軟毛(大部分は熟す前に取れる)でおおわれている。
葉は互生、長さは7-12cm、幅6-9cmで白い細かな毛で覆われている。
花は春、葉が出た後に咲き、大きさは5cm、色は白またはピンクで5枚の花弁がある。
果実は芳香があるが強い酸味があり、硬い繊維質と石細胞のため生食はできないが、カリンと同じ要領で果実酒(カリン酒に似た、香りの良い果実酒になる)や蜂蜜漬け、ジャムなどが作れる。成熟果の表面には軟毛が少し残っている場合があるので、よく落としてから切って調理する。
マーマレードは、マルメロの砂糖漬けが語源であるという(ただし他に諸説あり)。
パンクラース・ベッサによる博物画
マルメロ (marmelo、漢名: 榲桲、学名: Cydonia oblonga) はバラ科マルメロ属の1種である落葉高木。マルメロ属はマルメロのみの1属1種である。
ポルトガル語本来ではマルメロは果実の名で、樹はマルメレイロ (marmeleiro) という。英語名はクインス (quince)
別名「セイヨウカリン」。栽培が盛んな長野県諏訪市など一部の地域では「カリン」と呼ばれる。また、「木瓜」の字を当てられることもある。しかし、セイヨウカリン、カリン、ボケ(木瓜)はいずれも別属である。なお、マルメロはヨーロッパ原産でもない。
ただしカリン属 (Pseudocydonia) とは、カナメモチ属 (Photinia) と共に非常に近縁である。そのほか、セイヨウカリン属 (Mespilius)、ボケ属 (Chaenomeles)、リンゴ属 (Malus)、ナシ属 (Pyrus) などとも、詳細な系統関係は不明ではあるがバラ科の中では比較的近く、同じナシ亜連に含まれる。