アズキ(小豆、荅、Vigna angularis)は、ササゲ属に属する一年草。
原産地は東アジア。過去にリョクトウ (Vigna radiata) の変種やインゲンマメ属 (Phaseolus) の一種と分類されたことがあり、インド原産と誤解されているが、祖先野生種のヤブツルアズキ(V. angularis var. nipponensis) は日本からヒマラヤの照葉樹林帯に分布し、栽培種のアズキは極東のヤブツルアズキと同じ遺伝的特徴をもつため、東アジア原産とすべきである[3]。日本では古くから親しまれ、縄文遺跡から発掘されているほか、古事記にもその記述がある。
アズキは中国が原産と考えられているが、前述のようにアズキの祖先と考えられる野生種が日本でも見つかっていることから、東部アジアの各地で独自に栽培が始まった可能性がある[4]。日本ではアズキは滋賀県の粟津湖底遺跡(紀元前4000年頃)[5]や登呂遺跡(弥生時代、紀元1世紀頃)などから出土しており、古代から各地でから栽培されていたと考えられる。
ダイズという名前は大陸の漢字の「大豆」由来と考えられる一方で、アズキには「小豆」と漢字が当てられるが、その読みはショウズであり、アズキは大和言葉(和名)であると考えられる。「アズキ」の名称の由来については、以下の各説がある[6][7]。
『古事記』には、殺されたオオゲツヒメの鼻から小豆が生じたとする。万葉集2580・2582・2899では「あづきなく」(不当に)の「あづき」に「小豆」の漢字をあてており、この語が奈良時代からあったことがわかる。
日本における栽培面積の6割以上、生産量の4分の3を北海道が占める[9]。北海道のほか丹波・備中が、日本の三大産地である。低温に弱く、霜害を受けやすいため、霜の降りなくなった時期に播種される。
国産の品種には以下のようなものがある。 えりも小豆の開発によって、収穫量は大幅に増大した。
アズキは他の豆類同様に高蛋白低脂質であり、無機質やビタミンも多く含む。アズキの約20%はタンパク質で、栄養価が高いほか、赤い品種の皮にはアントシアニンが含まれ、亜鉛などのミネラル分も豊富である。
アズキ(小豆、荅、Vigna angularis)は、ササゲ属に属する一年草。
原産地は東アジア。過去にリョクトウ (Vigna radiata) の変種やインゲンマメ属 (Phaseolus) の一種と分類されたことがあり、インド原産と誤解されているが、祖先野生種のヤブツルアズキ(V. angularis var. nipponensis) は日本からヒマラヤの照葉樹林帯に分布し、栽培種のアズキは極東のヤブツルアズキと同じ遺伝的特徴をもつため、東アジア原産とすべきである。日本では古くから親しまれ、縄文遺跡から発掘されているほか、古事記にもその記述がある。