ベチバー(ウサル)(Vetiver、学名:Chrysopogon zizanioides)は、インド原産のイネ科の多年生草本である。名前は、タミル語の「まさかりで刈る」の意味を持つ"Vetiverr"による。
和名の"カスカスガヤ"は、インドでの名称Khus("カス"または"クス"とも、「香り高い根」の意味)による。
草は2~3mにもなり、複数がまとまって大きな株を形成するため、ススキに良く似ている。 以前は日本でも生産されていたが、現在ではほとんど生産されていない。
葉にはあまり芳香がないが、根に強い香りがあり、精油は根茎から抽出される。
香料は多くの香水に高級感のあるウッディなベースノートとして広く用いられている。利用例としては、シャネルNo.5のベースノートとして使用されている。
インド、ブラジル、ハイチ、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、中国。 最大の生産地はインドである。
ベチバー精油は、根茎を水蒸気蒸留することにより得られる。採油量は、1~1.5%ほどで、通常、乾燥した根を用いる。
パチョリに似た、土臭いような香りが特徴。
持続して摂取した場合、体内のアンモニア数値が減ることから体臭などの消臭効果が期待される。
主にベチベロール(Vetivelol)などのセスキテルペンから成っている。最も含有量が多いのは、Isovalencenolであり、約15%含まれている。その他に、Khusimol、α-Vetivone、β-Vetivoneなども多く含まれている。 ベチバーは生産地によって、大きく含有成分の比率が異なるので、正確な含有率を出す事は難しい。
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和名の"カスカスガヤ"は、インドでの名称Khus("カス"または"クス"とも、「香り高い根」の意味)による。
草は2~3mにもなり、複数がまとまって大きな株を形成するため、ススキに良く似ている。 以前は日本でも生産されていたが、現在ではほとんど生産されていない。
葉にはあまり芳香がないが、根に強い香りがあり、精油は根茎から抽出される。
香料は多くの香水に高級感のあるウッディなベースノートとして広く用いられている。利用例としては、シャネルNo.5のベースノートとして使用されている。