ナイルアロワナ(学名:Heterotis niloticus)は、アロワナ目アロワナ科に分類される魚類の一種。
ナイル川原産の魚。英名は、"African arowana"。
"アロワナ"と呼ばれているものの分類上はアロワナよりもピラルクーに近い。属名からヘテロティスとも呼ばれる。体長は1m近くになることがある。
アロワナ目では唯一のプランクトンフィーダーであり、砂中の微生物を砂ごと口に含み濾しとって食べる。そのため水面に浮かぶ昆虫などを食べるのに特化した上向きの口を持つアジアや南米のアロワナと異なり、口はやや下向きに付いている。必要に応じて空気呼吸を行うことができる。
飼育下では冷凍赤虫など人工餌に慣れやすい。よく食べるがなかなか成長しない。
元来はナイル川に生息していたが、食用としてコンゴ川やオゴウェ川、クロス川、ニジェール川、ニョング川、ベヌエ川、ヴォルタ川、チャド湖、トゥルカナ湖等に放流され定着している。
比較的幼魚の時はおとなしい為、シルバーアロワナ、プレコ類など混泳させやすいが、体長が大きくなってくると注意が必要である。