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和名 ミヤマニガイチゴ(深山苦苺) ウィキメディア・コモンズには、ミヤマニガイチゴに関連するメディアがあります。ミヤマニガイチゴ(深山苦苺、Rubus subcrataegifolius)はバラ科キイチゴ属に分類される落葉低木。
茎は高さ1mに達し、茎や枝は無毛であるが、全体に小さな刺がまばらにある。葉は長さ3-8cmの葉柄をもって互生する。葉は単葉で3裂するが、しない場合もある。葉身は長卵形で長さ4-10cm、中央の裂片は大きく長く、先端はとがり、基部は切形または心形で、縁は重鋸歯になる。葉の裏面は粉白色を帯び、葉脈と葉柄に刺がある。
花期は5-6月。前年枝の葉脈から長さ7-10cmの花枝を出し、3-4個の小さな葉をつけ、1-4個の花をつける。花は径2-2.5cmになる白色の5弁花で、長さ1-4cmの小花柄がある。花後8-9月、果実は径1-1.5cmの球形になって赤色に熟す。
日本特産で、本州の近畿地方から東北地方に分布し、ニガイチゴが生育する場所より高い場所、ブナ帯林の山地の林縁など日当たりのよい場所に生育する。