ガマズミ属(ガマズミぞく、Viburnum)はレンプクソウ科(クロンキスト体系ではスイカズラ科)の属のひとつ。多くは、落葉性または常緑の木本で、世界の亜熱帯から温帯にかけ150種ほどが分布する。日本には15種ほど自生する。
葉は単葉(3裂するものもある)で対生。茎頂または葉腋に散房または円錐花序をつくる。花は普通径2~3mmの小さいものであるが、ヤブデマリのように花序の周囲部が無性の装飾花になる(見かけはアジサイに似る)ものもあり、すべて装飾花になった栽培品種にオオデマリがある。果実は核果で赤、黒などに熟す。
オオデマリ、サンゴジュなど多数の種が花や実を観賞するため、また庭木として栽培される。花には芳香があるものもある。実は食用になるものもあり(しかし弱い毒性をもつものもある)、ガマズミは果実酒の材料にされる。