分類 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 哺乳綱 Mammalia 目 : モグラ目 Insectivora 亜目 : トガリネズミ亜目 Soricomorpha 科 : ソレノドン科 Solenodontidae 属 : ソレノドン属 Solenodon 種 : キューバソレノドン S. cubanus 学名 Solenodon cubanus Peters, 1861 和名 キューバソレノドン 英名 Cuban solenodon 
キューバソレノドン（Solenodon cubanus）は、モグラ目（食虫目）ソレノドン科ソレノドン属に分類される哺乳類。
キューバ東部[1][2]固有種。アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園などに生息。種小名cubanusは「キューバの」の意で、和名や英名と同義。
体長25-31センチメートル[1]。尾長17-25センチメートル[1]。体重0.7-1キログラム[2]。頭部や腹面の毛衣は黄褐色、背面の毛衣は灰褐色や暗褐色[1]。
前肢の爪は、指よりも長い[1]。
熱帯雨林に生息し[2]、哺乳類としては珍しく唾液に毒を持つ。主に地表棲だが[1]、木に登ることもできる[2]。夜行性[2]。
繁殖形態は胎生。1回に1-3頭の幼獣を産む[1]。幼獣は生後数か月は、母親と生活する[2]。
開発による生息地の破壊、人為的に移入されたノイヌ、ノネコやマングースなどによる捕食などにより生息数は激減している[1][2]。1890年代から1960年代まで確認例がなかったため絶滅したと考えられていたが、1970年代にキューバ東部で再発見された[1][2]。
2012年から、キューバと日本の合同研究チームが、同年3月から4月にかけての調査で、キューバ東部において生体個体7匹の捕獲に成功した。今回の捕獲で、毒のある唾液のサンプル採取にも初めて成功している[3]。キューバでは外国人による調査活動が許可されにくく、詳しい生態が長年不明だったが、宮城教育大学に研究員として採用されたキューバ環境省の元職員が橋渡し役となり合同研究が実現した[4]。
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