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Imagem de Ulva ranunculata Kraft & A. J. K. Millar 2000
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Ulva Linnaeus 1753

アオサ ( Japonês )

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アオサ Ulva lactuca - Sowerby.jpg 分類 : 植物界 Plantaeもしくは
アーケプラスチダ Archaeplastida : 緑藻植物門 Chlorophyta : アオサ藻綱 Ulvophyceae : アオサ目 Ulvales : アオサ科 Ulvaceae : アオサ属 Ulva 学名 Ulva Linnaeus, 1753 和名 アオサ 英名 Sea lettuce

アオサ(石蓴)は、アオサ目アオサ科アオサ属 Ulva緑藻の総称。狭義には旧アオノリ属を除く伝統的なアオサ属の種を指し(本文参照)、広義にはアオサ科あるいはアオサ目の海藻を含む。アオサ属は2層の細胞層からなる膜状体で一般に鮮緑色を呈する。日本各地・世界各地の沿岸に普通に見られ、海岸に打ち上げられた状態でもよく目にする。アオサノリとも。

食品としての「アオサ」は、現在その多くがヒビミドロ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属のヒトエグサMonostroma nitidum)を用いている。ヒトエグサの食用利用についてはヒトエグサを参照。本記事では、主として属名 Ulva たるアオサについて述べる。

概要[編集]

一般的に「アオサ」、「アオノリ」と呼ばれる海藻には、ヒトエグサアオサ、スジアオノリなど多様にあるが、食用として養殖され、流通しているアオサ・アオノリの殆どは「ヒトエグサ(一重草)」のことである。同じ海藻でも方言で表すと異なり、鹿児島県では「オサ」沖縄県では「アーサ」と呼んだりする。富栄養化が原因で、内湾などで大繁殖し『問題化したアオサ』と『食用のアオサ』が混同されている場合があるが、別種類である[1]

生態[編集]

アオサは一般的に潮の満ち引きのある浅い海の岩などに付着して生息・繁殖する。海水に浮遊した状態でも成長・繁殖する場合もある。

アオサの生活環は同型世代交代型であり、胞子体・雄性配偶体・雌性配偶体の3種の藻体が共存するが、これらの外見上の区別は不可能である。無性世代である胞子体が成熟すると、辺縁の嚢から4本の鞭毛を有する遊走子が遊離する。遊走子が有性配偶体になり熟成すると、性別があり2本の鞭毛を有する配偶子が遊離する。雌雄の配偶子は接合して胞子体に成長するが、配偶子がそのまま同性の配偶体になる無性生殖の生活環を有する種も存在する。遊走子や配偶子を放出した成熟個体は枯死する。

[編集]

アオサ属の藻の形態には個体間に大きな差異が認められ、しばしば種レベルの同定が困難である。以下に日本産の種を列挙した[2]

ヤブレグサ属 Umbraulvaウシュクアオサ U. amamiensisヤブレグサ U. japonica は、アオサ属に含まれたことがある。

また、アオノリ属 Enteromorphaアオノリなどは、アオサと藻体の構造が異なっており、別属に分けられていたが、DNA分析などによりアオサ属に含められた。

アオサの正式名称と紹介されることがある ヒトエグサ Monostroma nitidum海苔佃煮の原料)は、かつてはアオサ目に含まれていたものの、近年ヒビミドロ目に移された。

緑潮[編集]

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漂着したアオサ

海水の富栄養化などが原因でアオサが大量繁殖すると緑潮(グリーンタイド)となる。その多くが不稔性のアオサである。稔性のアオサは遊走子や配偶子を放出すると枯死してしまうのに対して、不稔アオサは成熟せず成長し続けることとなる。

大繁殖したアオサは漁網に絡まり、沿岸に漂着したものが腐敗して悪臭を発し、多量に堆積すると底生生物窒息状態に陥らせる。悪臭の問題は既に1921年に日本海藻学の祖である岡村金太郎によって指摘されていたが、顕著化したのは水質汚濁が進んだ1970年代以降である。アオサの大量繁殖は自然環境への打撃のみならず漁業観光海水浴ウォータースポーツ潮干狩り等)への経済的打撃をも与える。

しかしアオサは成長が早く、海水中の炭素窒素リン栄養塩などを効率よく吸収するため、海水の浄化に寄与している一面も持つ。

日本各地で現出するアオサ緑潮の原因種は発生箇所や発生時によってさまざまだが、日本沿岸でよく見られるアナアオサ型、温暖海域生息のアミアオサ型とリボンアオサ型、そしてヨーロッパでよく見られる U. armoricana 型の4分類群が原因種だと推定されている。

大量繁殖したアオサの活用法は緑潮問題を抱える自治体によって進められ、食料や飼肥料に転化させる動きもあるが、多くは回収されたのち焼却処分されるのが現状。

おもなアオサ大量繁殖報告箇所[編集]

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福岡・和白干潟に漂着したアオサ

利用[編集]

食用[編集]

ふりかけの海苔などとして加工される。伝統的なアオサ属はかつて、旧アオノリ属やヒトエグサと比べると総じて品質が劣るとされた。これは主に、ヒトエグサでは藻体を構成する細胞が一層に薄く並んでいるのに対し、アオサでは二層となっており、口に含んだ時の食感や食味が良くないためである。一般的にアオノリの方が高価であり、解きほぐれるように食感も良く濃密な芳香があるのに対して、アオサは香りが薄く、いつまでも口に残るような硬さがあり、また苦味を感じる場合もある。

しかし青海苔の消費拡大に伴い、伝統的アオサ属が旧アオノリ属の代用として利用されるようになり、現在ではアオノリの出荷量を上回るようになっている[3]。アオサが食用に利用され始めたのは、アオサ大量発生が問題化し始めた1970年代[要出典]。この大量発生するアオサの多くは不稔性のアオサである。配偶子などを放出する稔性のアオサは放出すると枯死するものの、不稔アオサは繁殖の生活環において枯死することはなく、藻体は拡大成長を続けることとなる。横浜市八景島近辺の金沢湾で大量発生する不稔アオサを青海苔粉として加工した試作品が作られている。

養殖場では人工採苗によって海苔網へ種付けし、河口付近などの穏やかな海に海苔網を張って養殖する。

またアオサにはカロチノイドの1種のルテインや遊離アミノ酸のDシステノール酸などが含まれており、近年は天然健康食品として注目される[要出典]

食用養殖のアオサや海中繁殖のアオサとは別に、富栄養化などが原因で大量繁殖し緑潮として沿岸に漂着する伝統的アオサの食用化も試みられている。ただし漂着した時点で砂や泥にまみれ、また腐敗が始っているため、漂着前に海上で回収したものの方が食用に適している。

なお青海苔業界では古くより、大阪より東で取れるという意味で伝統的アオサ属によるアオサを「ばんどう(阪東)アオサ」、「坂東粉(ばんどうこ)」と呼び、旧アオノリ属による製品と区別している。

飼肥料用[編集]

北海道ではウニの人工飼育において飼料用に不稔性のアオサを養殖する。不稔アオサは成熟せず成長を続けるので飼料に適している。

大量繁殖し沿岸に漂着したアオサを回収し、塩類除去や乳酸発酵などの工程を経て、魚貝類鶏卵)の飼料や、堆肥として用いる試みが各地で行われている。

こういった海藻の飼肥料化をマリンサイレージと呼ぶ。

エネルギー用[編集]

アオサを発酵させてメタンガスを発生させ、バイオマスエネルギーとして利用しようとする取り組みが大阪府立大学東京ガス九州産業大学福岡女子大学西部ガスなどでそれぞれおこなわれる。発生したメタンガスは燃料として、或いは発電用燃料としての利用が考えられる。また超臨界水によってガス化する取り組みもある。ただしコスト面などの理由で実用化には至っていない。

脚注[編集]

  1. ^ あおさとは?(2011年12月11日時点のアーカイブ) - 志摩市あおさプロジェクト(2011年6月8日閲覧)
  2. ^ 吉田忠生・吉永一男 (2010) 日本産海藻目録(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010 Archived 2014年7月20日, at the Wayback Machine.
  3. ^ 大野正夫「新しい食材になるアオサ」(p.137-143) 『アオサの利用と環境修復(改訂版)』能登谷正浩編著、成山堂書店、2001年

参考文献[編集]

  • 能登谷正浩 『アオサの利用と環境修復』 成山堂書店、2001年 ISBN 9784425827527
  • 平岡雅規、嶌田智、吉田吾郎 「グリーンタイド」『21世紀初頭の藻学の現況』、日本藻類学会創立50周年記念事業実行委員会、98-101頁、2002年
  • 名畑進一 「海藻アオサ類の分類と利用」『北水試だより』69号、北海道立水産試験場、1-6頁、2005年
  • 「三河湾環境チャレンジ 第3回シンポジウム」蒲郡市、2005年

関連項目[編集]

  • 蒲郡市 - 三河湾の浄化とアオサ処理に関する循環型システムの構築「三河湾環境チャレンジ」に取り組む。
  • ヒトエグサ - 食用のアオサ・アオノリ
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アオサ: Brief Summary ( Japonês )

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アオサ(石蓴)は、アオサ目アオサ科アオサ属 Ulva緑藻の総称。狭義には旧アオノリ属を除く伝統的なアオサ属の種を指し(本文参照)、広義にはアオサ科あるいはアオサ目の海藻を含む。アオサ属は2層の細胞層からなる膜状体で一般に鮮緑色を呈する。日本各地・世界各地の沿岸に普通に見られ、海岸に打ち上げられた状態でもよく目にする。アオサノリとも。

食品としての「アオサ」は、現在その多くがヒビミドロ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属のヒトエグサ(Monostroma nitidum)を用いている。ヒトエグサの食用利用についてはヒトエグサを参照。本記事では、主として属名 Ulva たるアオサについて述べる。

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