オモダカ科(オモダカか、英: Alismataceae)は被子植物の科のひとつ。主に河川や湿地で生活する湿地性・抽水性の植物。大きなものでは1m近いが、小さなものでは葉長は数センチ程度である。日本を含むアジア、南北アメリカ大陸と広範囲に分布している。模式属はサジオモダカ属。
世界中に11属、約90種が生育する。湿地やため池、水田などに分布する種がほとんどである。種子で繁殖するほか、塊茎や栄養芽などで繁殖する種も多い。
クワイのように食用に給されるものや、サジオモダカのように薬用に用いられることもある。しかしウリカワやオモダカなどのように水田雑草として厄介者扱いされる場合もある。また園芸目的やアクアリウムで栽培される場合もある。近年は「メダカのよろこぶ水草」という触れ込みでホームセンター、園芸店等で販売されているのを見かけることもある。また、ヘラオモダカなどはナミゲンゴロウなどのゲンゴロウ類の産卵用水草として重要な種でもある[1]。
日本においてオモダカは「勝ち草」と呼ばれることもあり、戦国武将や大名家でオモダカの葉を意匠化した沢瀉紋が家紋として使用された。前者の例には豊臣氏や木下氏、福島氏があり、毛利氏も副紋として使用している。後者の例では徳川家譜代の家臣水野氏のそれが著名である。