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ヘンナ ( Japanese )

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ヘンナ(ヘナ)
Lawsonia inermis Ypey36.jpg
分類 : 植物界 : 被子植物門 : 双子葉植物綱 亜綱 : バラ亜綱 : フトモモ目 : ミソハギ科 : シコウカ属

ヘンナヘナ)は、ミソハギ科の植物の名。和名は、指甲花(シコウカ)・ツマクレナイノキ・エジプトイボタノキ。学名は、Lawsonia inermis。主に、マニキュアヘナタトゥーなどの染料として古代から使用されてきたハーブである。

概説[編集]

エジプト、インド、北アフリカ、イランなどの乾燥した水はけの良い丘陵に育つ、ミソハギ科の高さ3メートルから6メートルほどの常緑低木。白またはピンク系の花、長さ2センチ幅1センチほどの楕円形の葉をつける。

葉を乾燥させて粉にしたものを水などで溶いたものが、古くから髪・眉・爪・手足などの染色やペイントに使用されている。染料となるのはローソンという赤色(オレンジ色)色素で、そのローソンがタンパク質に絡み付く習性を持っているため、人間の頭髪や皮膚に色が付く。その歴史は、記録に残っている限りでは先史時代にまで遡り、クレオパトラもヘンナで爪などを染め、現代で言うマニキュア代わりとして使用していたという。

ヨーロッパではトリートメント目的でペルシャ産のヘンナが使われており、日本でも近年白髪染めとトリートメント目的でインド産のヘンナが使用されている。一般的にペルシャ産のヘンナの方が質が良いとされている。

染色用途以外にも、

  • 豊かな髪を作る(頭皮を健康に保ち髪の毛を保護する)
  • フケや頭皮のかゆみを予防する
  • 手足などの皮膚の薄い繊細な場所を保護する
  • 紫外線を予防する
  • 便秘が治る
  • 更年期障害やPMSを緩和する

などと口承されているが、そのメカニズムに関しての資料報告は、現在のところほとんどない。

用途[編集]

古くは、アラブ馬のたてがみを染めたり、切り傷・潰瘍・炎症などに使用されたり、マニキュア眉墨代わりに用いられた。

現在では主に、天然素材の白髪染め・ヘアートリートメントの原料として、またはメヘンディ・ヘンナタトゥー(ヘナタトゥー)・ヘナージュなどと呼ばれるボディーペイントの原料として使用されている。草木染めなどにも使用される。天然の染料として、人体にも使用できるハーブとして注目されている。花は香水の原料にもなる。

栽培[編集]

ヘナの木は原産は北アフリカ、南西アジア、オーストララシア北部, など熱帯乾燥地域である[1][2] 35℃から45℃の間で育ったヘナが最も染まりが良いとされる。[3] 降雨のある間、ヘナは早く生長し、新枝を出すが、長引く乾燥や涼しい天候においては葉が徐々に黄色になり、落ちてしまう。 11℃以下の環境では生長ができず、5℃となると死んでしまう。

脚注
  1. ^ "Henna". HowStuffWorks. Retrieved 5 May 2013.
  2. ^ "henna (plant)". Encyclopedia Britannica. Retrieved 5 May 2013.
  3. ^ Bechtold, Thomas; Mussak, Rita (6 April 2009). Handbook of Natural Colorants. John Wiley & Sons. p. 155. ISBN 9780470744963.

参考文献[編集]

  • 『美髪再生 髪にやさしいヘンナをはじめましょう』塩田鹿納命著(メタモル出版・2008年)
  • 『染色原典 ワイルドカラー』ジェニー・ディーン著/箕輪直子監修(産調出版・2000年)
  • 『Henna-Tattoos はじめてのヘナタトゥー』ウラヤ・ガダラ/マーゴット・イブライム共著/手塚千史訳(岳陽舎・2002年)

外部リンク[編集]

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ヘンナ: Brief Summary ( Japanese )

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ヘンナ(ヘナ)は、ミソハギ科の植物の名。和名は、指甲花(シコウカ)・ツマクレナイノキ・エジプトイボタノキ。学名は、Lawsonia inermis。主に、マニキュアヘナタトゥーなどの染料として古代から使用されてきたハーブである。

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