ブナ科(ブナか、学名: Fagaceae)は、被子植物の科の一つで、世界に7から10属、1,100種程度ある[1]。多くは高木。古くは殻斗科とよばれた。
常緑樹も落葉樹もあるが、すべて木本。新芽は鱗片が螺旋状に並んだもので包まれる。
雌雄同株で、雄花は穂状について垂れ下がり、いわゆる尾状花序である。
殻斗(総苞片が硬く変化したもの)に1個ないし2-3個の果実(堅果、一般に「ドングリ」と呼ばれる)の基部あるいは全体が覆われ、殻斗果(ドングリ状果)と呼ばれる偽果をつける。
温帯から亜熱帯にまで広く分布し、生育地のほとんどで、森林を構成する重要な樹種となっている。日本では、シイとカシ類が常緑広葉樹林の、ブナが落葉広葉樹林の重要な樹種である。