カジカ(鰍、杜父魚、鮖、Cottus pollux)は、カサゴ目カジカ科に属する魚。地方によっては、他のハゼ科の魚とともにゴリ、ドンコと呼ばれることもある。 体色は淡褐色から暗褐色まで、地域変異に富んでいる。日本固有種で、北海道南部以南の日本各地に分布する。ただし、北海道に生息するのは小卵型のみである。
分類については定説がまだなく、 大卵型(河川陸封型)中卵型(両側回遊型)小卵型(両側回遊型)をそれぞれ別種に、湖沼陸封型は小卵型と亜種に分ける説なども出ている
生活型によって、一生を淡水で過ごす河川型を大卵型、孵化後に川を下り稚魚の時期を海で過ごして成魚になると再び遡上する小卵型、琵琶湖固有のものをウツセミカジカ Cottus reinii と分けることが多かったが、近年の研究により小卵型にウツセミカジカを含め、大卵型と小卵型に分けるようになった。また、これらは別種レベルの違いがあると考えられている。大卵型は、山地の渓流などの上流域を中心に、小卵型は中流域から下流域にかけて生息する。石礫中心の川底を好み、水生昆虫や小魚、底生生物などを食べる。
条例によっては、捕獲可能な漁期と捕獲制限体長が設定されている。また、保護のため稚魚を育成した放流が行われているが、放流による定着に失敗した例も報告されている。長野県での放流試験で9ヶ月後の生存率は、約30%であった。
見た目は悪いが、とても美味な魚とされる。汁物、鍋料理では、大変美味な出汁が良くでる為「なべこわし」とも称される。
日本各地で食用にされ、汁物、味噌汁・鍋料理や佃煮、甘露煮などにして食される。代表的なものに石川県金沢市の郷土料理「ゴリ料理」。
日本語で「鰍」は「カジカ」を意味するが、中国語で「鰍」はドジョウを意味する。中国語で「カジカ」は、「杜父魚」と書かれる。
カジカ(鰍、杜父魚、Cottus pollux)は、「鈍頭杜父魚」
なお、カジカは、石伏(いしぶし)、石斑魚(いしぶし)、霰魚(あられうお)、川鰍(かわかじか)、ぐず、川虎魚(かわおこぜ)などの別名を持つ[2]。
絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
河川改修などにより生息環境が圧迫を受け、各地で個体数が減少している。2007年版の環境省レッドリストには中卵型 Cottus sp. と小卵型 Cottus reinii が記載された。
カジカ(鰍、杜父魚、鮖、Cottus pollux)は、カサゴ目カジカ科に属する魚。地方によっては、他のハゼ科の魚とともにゴリ、ドンコと呼ばれることもある。 体色は淡褐色から暗褐色まで、地域変異に富んでいる。日本固有種で、北海道南部以南の日本各地に分布する。ただし、北海道に生息するのは小卵型のみである。
分類については定説がまだなく、 大卵型(河川陸封型)中卵型(両側回遊型)小卵型(両側回遊型)をそれぞれ別種に、湖沼陸封型は小卵型と亜種に分ける説なども出ている