ハクガン(白雁[2]、学名:Anser caerulescens)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。
カナダ、中華人民共和国、デンマーク(グリーンランド)、インド、日本、大韓民国、メキシコ、ロシア、アメリカ合衆国[1]
全長66-84センチメートル[3]。翼開張132-165センチメートル[3]。頭部から頸部の羽衣は白い[2][4]。胴体や翼の羽衣が白く初列風切が黒い個体(白色型)と[6]、胴体や翼の羽衣が淡青灰色や暗青灰色の個体(青色型)、また上面の羽衣が青灰色で下面の羽衣が白い個体(中間型)もいる[2][3][4][5]。和名は白色型に由来する[2]。
嘴は赤紫色やピンク色[3][4][6]。後肢はピンク色[3][4][6]。
翼長オス43-48.5センチメートル、メス42.5-47.5センチメートル[4]。
翼長オス39.5-46センチメートル、メス38.7-45センチメートル[4]。
食性は植物食で、植物の葉、根、水生植物などを食べる[4]。
繁殖形態は卵生。5-6月(基亜種5-6月、亜種オオハクガン6月)に4-5個の卵を産む[4]。抱卵期間は22-24日[4]。
コメやトウモロコシを食害する害鳥とみなされることもある[4]。
日本では以前は冬季に多数飛来していたが、乱獲により1940年代までに越冬個体群は絶滅したと考えられている[6]。