マツバラン綱は、マツバラン目およびハナヤスリ目を含むシダ植物門の中の綱のひとつ。
長らくマツバラン類は系統関係がよく分からず、ただその形態が葉を形成する以前の化石陸上植物に類似することからヒカゲノカズラ植物門の中に含めたり、マツバラン植物門として独立させたりしていた。他方でハナヤスリ類もシダ植物の中で独特の一群としてその位置を扱いかねていた。
最近の分子系統学では、シダ植物全体を2つの群に分けるようになってきている。すなわち、大葉類であるシダ植物門と小葉類であるヒカゲノカズラ植物門とであるが、分子系統解析では、マツバラン類はシダ植物門の基部あたりから分岐してきているようである。