ニワウメ
Prunus japonica
分類 界 :
植物界 Plantae 階級なし :
被子植物 angiosperms 階級なし :
真正双子葉類 eudicots 階級なし :
バラ類 rosids 目 :
バラ目 Rosales 科 :
バラ科 Rosaceae 属 :
スモモ属 Prunus 亜属 :
ニワウメ亜属 Lithocerasus 種 :
ニワウメ P. japonica 学名 Prunus japonica Thunb. シノニム Microcerasus japonica (
Thunb.)
M.Roem.[1] 和名 ニワウメ 英名
Japanese bush cherry 変種 本文参照
ニワウメ(庭梅,Prunus japonica、またはCerasus japonica)はバラ科の低木種。英語ではJapanese bush cherry[2]、またはOriental bush cherryなどと呼ばれる。中国語では郁李。
中国華北、華中、華南などの山地に自生し、日本へは江戸時代に渡来した[3]。観賞用のために広く栽培されている。
Japanese bush cherryはミヤマザクラをさすこともある。
大きさは1.5×1.5mほどの大きさになる。花は雌雄同体で虫媒花である。花は5月に咲く。
実は甘い香りがし、14mmほどの大きさになり、パイやジャムなどに利用されることもあるが味はスミミザクラと似て酸味が強い。
各果実には種が一つ入っている。種から増やすことが一般的であるが、取り木でも増やせる。
生息地[編集]
森林地帯や日当たりの良い場所で発見された植物で、水はけは良いが湿り気のあるローム状の土を好み、ややかげる程度か日向を好む。土壌中にいくらか石灰が入っているほうが良いが、多くなくて良い。
医療への利用[編集]
科学的に確立されたものではないが、この種は他のサクラ属の種と同様アミグダリン、プルナシンを含むと考えられている[誰によって?]。これらの化合物は腸内細菌が持つβ-グルコシダーゼといった酵素で加水分解された場合、有毒のシアン化水素を形成する[要出典]。
ニワウメの仁は汎用性が高く下剤、利尿剤、血圧降下などに使われ、便秘、浮腫、不眠症に内服として処方される[4]。
仁以外もまれに利用される。たとえば根は便秘、子供の熱、歯の問題などに利用される
その他の利用[編集]
葉は緑の染料となり、実は灰色がかった緑の染料になる。
品種および変種[編集]
以下のようにいくつかの品種および変種が存在する[5]:
- Prunus japonica f. engleri
- Prunus japonica f. fauriei
- Prunus japonica f. minor
- Prunus japonica f. oldhamii
- Prunus japonica f. rufinervis
- Prunus japonica f. sphaerica
- Prunus japonica f. thunbergii
- Prunus japonica var. engleri
- Prunus japonica var. eujaponica
- Prunus japonica var. florepleno
- Prunus japonica var. fukienensis
- Prunus japonica var. glandulosa
- Prunus japonica var. gracillima
- Prunus japonica var. keri
- Prunus japonica var. multiplex
-
Prunus japonica var. nakaii : 満洲由来、5cmほどの大き目の実がなる。
- Prunus japonica var. packangensis
- Prunus japonica var. pendula
- Prunus japonica var. puberceus
- Prunus japonica var. puberula
- Prunus japonica var. pubescens
- Prunus japonica var. sphaerica
- Prunus japonica var. thunbergii
- Prunus japonica var. typica
- Prunus japonica var. zhejiangensis
[
ヘルプ]
関連項目[編集]
ウィキメディア・コモンズには、
ニワウメに関連するカテゴリがあります。