オオウラギンヒョウモン(大裏銀豹紋 Fabriciana nerippe)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に属するチョウの一つ。
国内では本州中部以西・四国・九州の一部の山地草原に分布。ただし近畿ではほぼ絶滅していると思われる。国外ではロシア極東、中国大陸、朝鮮半島の温帯域に生息する。
近縁種ウラギンヒョウモンに似ている。和名の通り雄は非常に大きく、雌は前翅表の先端に白紋が現れる。平地~山地のシバ草原などで見られるが個体数はきわめて少ない。暖地では夏眠する。飛び方は勇壮で俊敏だが、花によくとまる。
食草はスミレ科のスミレ・ツボスミレ。食草ではなく付近の何かに産みつける。越冬態は幼虫。
絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)
高度経済成長以前は普通種であったが近年急速に衰退している。蝶趣味者の間できわめて人気の高い種であり、乱獲が心配される。