コワモンゴキブリ(小輪紋蜚蠊、学名:Periplaneta australasiae)とは、ゴキブリ目ゴキブリ科に属する昆虫の一種である[1][出典無効]。
体色は赤褐色。体は扁平で、2つの来い茶色の紋が入る。紋の大きさは個体によって多少変動する。翅は大きいものの、飛翔は得意ではない。[要出典]
本州中部の場合、一般に5 - 7月に羽化し、5 - 10月に産卵を続ける。卵鞘には22 - 26個の卵が入っており、27℃では41日で孵化する。孵化後300 - 350日後に成虫になるものが多く、成虫は25℃で200日前後生存する。雌成虫は一生で20 - 30個の卵鞘を産む。[要出典]
食性は多くの害虫性ゴキブリの例に漏れず雑食性で、動植物の遺骸、各種食品、パルプ等様々なものを食べる。腸内にバクテリアを共生させることによって、様々な食物の消化を可能にしている。不衛生で湿度の高い環境を好むが、近縁種のワモンゴキブリやトビイロゴキブリよりもやや屋外を好む傾向が強く、[要出典]南西諸島や小笠原諸島では、夜間に屋外で出会うことが多い。
多くの近縁種と同様原産国は不明とされてきたが、近年[いつ?]はアフリカ原産という説が有力である。国内では本州から南西諸島、小笠原諸島に多く分布するが、北海道での記録もある。海外では中国、東南アジア諸国、オーストラリア、アメリカ、アフリカ等、[要出典]広い範囲に分布するが、多くは移入による分布である。
前述の通り熱帯原産であり、耐寒性は低い。その為、主に南西諸島や小笠原諸島で多く生息するが、北海道から九州にかけての地域でも、厨房内等での発生が知られる。
害虫である為、駆除されることが多い。駆除の研究の為に研究室で飼育されることもある。少数ではあるが、ゴキブリの愛好家の中には趣味で本種を飼育する者も存在する。