アムールイトウ(学名 Hucho taimen)は、サケ科イトウ属に属する淡水魚である。別名タイメン。シベリア、モンゴルなどの河川に生息し、体長2m、体重90kgに達するものもある。環境破壊や乱獲により個体数が減少、保護活動がおこなわれている[1]。本種をドナウイトウの亜種として、Hucho hucho taimen の学名を与える研究者もいる。
ヴォルガ川・ペチョラ川・エニセイ川・セレンガ川・レナ川・ヤナ川・アムール川などに分布する。これらの川は主にカスピ海・北極海に注ぐが、アムール川は太平洋に注ぐ。主に流れのある場所に生息し、湖にはほとんど出現しない。河川の合流口でよく見られる。回遊は行わないが、繁殖期には広範囲を移動する。モンゴル、Eg-Uur川での標識調査では、行動圏は平均して23km、最大93kmであることが示された[2]。
体色は地域によって変化するが、頭部は薄緑で尾部には赤褐色が交じることが多い。脂鰭・臀鰭・尾鰭は暗赤色。腹部は白から暗灰色。寿命は55年以上。
世界最大のサケ類の一つで、成熟個体は15kgから30kgにもなる[3]。最大サイズは不明だが、ロシアのコトゥイ川では210cm・105kgが記録されている[4]。IGFAの世界記録は45kg弱である。
成体は主に魚食性だが、水辺に近づいたネズミなどの齧歯類、蛇、鳥類を捕食することもある。
アムールイトウ(学名 Hucho taimen)は、サケ科イトウ属に属する淡水魚である。別名タイメン。シベリア、モンゴルなどの河川に生息し、体長2m、体重90kgに達するものもある。環境破壊や乱獲により個体数が減少、保護活動がおこなわれている。本種をドナウイトウの亜種として、Hucho hucho taimen の学名を与える研究者もいる。