ホキ(マオリ語:hoki)はオーストラリア南部からニュージーランド近海の水深10-1000mに生息するタラ目マクルロヌス科の魚。世界規模で利用される食用魚である。
学名のMacruronus novaezelandiaeは「ニュージーランドの大きな尾」を意味する。
かつてメルルーサ科(Merlucciidae)に分類されていたが、近年では独立したマクルロヌス科(Macruronidae)に分類されることが多くなった[1]。
体長60-120cm。姿はソコダラに似て、大きな眼球を持ち、非常に細長い先細った体は、第二背鰭と尻鰭と癒合した尖った尾鰭で終わる。第一背鰭は短く尖る。
背側の体色は淡い青緑色で、側面と腹側は銀色、鰭は黒ずむ。
魚を食べる肉食性であり、大きな口には鋭い尖った歯があり、ハダカイワシを主な獲物とするが、甲殻類とイカも食べる。
6-7月ごろ産卵する。寿命は12-14年ほどである[2]。
深海魚で見た目がグロテスクなため、切り身にして白身魚のフライの原料として流通し、産業用として需要が大きい。マクドナルドではフィレオフィッシュにホキ、タラ、スケトウダラの3種が使われている。ほっともっとでは、のり弁当の白身魚のフライの材料として、ニュージーランド産のホキを使用している。 [3] [4]。
年間700万キロ(7千トン)も漁獲されており、絶滅の危機を迎えている[5]。ホキの減少により、ロング・ジョン・シルバーズはホキの使用を止め、デニーズは使用をニュージーランドに限定している。また、マクドナルドはホキの使用量を減らしたが、漁獲枠が増加すれば、今後増やす可能性があるとしている。持続可能な漁業のためにホキ漁業は海洋管理協議会の認証を受けている[6][7]。