スイレン目 (Nymphaeales) は被子植物の目の一つ。スイレン科などの水草からなる。
スイレン目
スイレン目
APG (1998年) およびAPG II (2003年) ではスイレン科は目に所属せず、被子植物の直下に置かれていたため、スイレン目は存在しなかった。APG III (2009年) ではスイレン目を立てて3科を含めている[3]。被子植物の中でもかなり原始的なグループで、APG IV (2016年) ではアムボレラ目の次に分岐し、それ以外の被子植物の姉妹群となると考えられている。
現生種は6属74種[4]。
かつてスイレン科に類縁があると考えられたハス科は、真正双子葉類のヤマモガシ目に含められている。
クロンキスト体系ではモクレン亜綱に所属する目で、5科がある。ハゴロモモ科、ハス科、バークレア科はもとスイレン科に含まれていたが、多数の心皮が分立するなどの違いから分離された。
新エングラー体系ではスイレン目は存在しない。スイレン科はキンポウゲ目に入れられる。